「う゛〜…」
許チョが指を咥えて見あげてくる。
「なんだ?許チョ?」
珍しくむずかってる様子に尋ねてみる。
「曹操さまぁ…許チョ、お腹すいただぁ…」
甘えた声。
「…さっきご飯食べただろ?」
本当についさっき、まだ1刻も経っていない。
「…あれだけじゃ足りねぇだよぉ…」
並の兵士の3人前を片づけたにしては随分なモノの言いようだ。
「やれやれ…いったいどこに入ってるんだ?」
…胸か?
「そんなんしらねぇだ。」
不満げにぷいっとそっぽを向くのが可愛らしい。
「…まったく、なんなんだ?」
問いかけると口をとがらせてみつめ返してくる。
「許チョにも、少しはかまって欲しいだよぉ…」
ぐしゅっとすすり上げる。
それでわかった。
どうやらこの頃全然「オンナ」として可愛がってやってないから、寂しがっているらしい。
「別な方の『お腹』がすいてるのか?」
わざと遠まわしに言ったつもりだが、それで意味は通じたらしい。
「…んだ。」
まだ半分拗ねた顔だが、目がきらきら期待で輝いてる。
「…困ったヤツだな…」
とはいうものの、こうまでなつかれれば悪い気はしない。
「…今夜敵に襲われたら、誰が護ってくれるんだ?」
一応、釘は刺しておくことにする。
「許チョが一緒に寝てるだよぉ!」
でも、許チョのくせに一枚上手である。
「ああ、わかったわかった…可愛い許チョにごちそうしてやる。」
許チョの顔がぱぁっと明るくなる。
「だから殿、大好きだぁ!!!」
…やれやれ…
え〜と、許チョたんです。
純真無垢というか、ピュアというか…(笑)
やはり、おつむはあんまり良くなさそうですね(爆)