劉備タン(笑)「漢の皇帝さまを助けたいんです…だから、仲間になってくれませんか?」
俺はちょっとばっかり腕っぷしには自信がある。
自信はあるが…突然言われても、俺にだって都合があるぞ?
大体、最初に名前くらい名乗れよ。
「りゅ、劉備…えーと、えーと、玄徳って言います。」
は?
講談師の話のおかげで劉備ってよく聞くけど、女だったのか?
「あ、あの、ほんとの名前は違うんです。でも、雲長さまに名前聞かれたらこう言えって…」
雲長って、関羽のことか?
「はい、関羽さまです。」
何でまた?
「あたし、本当は楼桑村の、ただの草鞋売りの娘なんです…」
へ?
「そ、それで、雲長さまと益徳さまがあたしのこと看板にして一旗揚げようって…面白半分に…」
じゃ、桃園結義ってのはデタラメかい。
「…あの、あの…桃の花見のときに…雲長さまと、益徳さまに…その…はじめて…ちょと、無理やりだったですけど…」
なんかわかったから、もういい。
「あうう…それで、仲間に…」
なんでだよ。
「あのあの、今日中に仲間をあと3人増やさないと…雲長さまと益徳さまににいじめられちゃうんです。」
は?
「お、おしり、で、とか…痛く、されちゃうんですぅ…」
はあ。
「で、でもでも、ちゃんと言い付けどおりにすると、ぎゅってしてくれて、おっきい手でなでなでしてくれるんですよ。」
わかったわかった…頭が痛くなってきたよ。
「お願いしますぅ…」


というわけで劉備ちゃんです。
「義の人」とか胡散臭いイメージよりも、いっそこういう感じのほうが…(笑)
それにしても、おつむのほうはあんまり良くなさそうですね(爆)

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