ど、どうぞ…あなた…「…あ、あなた…こ、今夜は、かわいがって、ください…」
半泣きになりながらベッドで股を広げる女。
彼女は俺の妻。
もとはと言えば俺が使用人として仕えていた名家のお嬢様。
事業で成功した俺は、家運が傾きかけていた元の主家のお嬢様を妻に迎えていた。
彼女にもプライドはあったのだろう。
さすがに処女を奪った時には少し抵抗を見せたが、投げやりな態度で俺に抱かれ、俗に言うマグロで、声もほとんど立てなかった。
膣内射精した時の絶望的な表情と、妊娠したことがわかった夜、小声でいつまでも泣いていたのを忘れない。
その妻が、今日は初めて、俺を自分から誘っている。
「ふん、これが原因か?」
サイドテーブルの上の新聞。
そこには、彼女の実家が破産したことが書かれていた。
「あ…あ…」
彼女の目から涙がぽろぽろこぼれる。
「俺が、いい気味だと思っていると、考えているのか?」
俺の言葉に悲しげな表情を浮かべる。
確かに、彼女の家に仕えていた時は大変な思いもした。というか、不始末を背負わされて追い出されたのだから、実際ひどい目にあわされてもいる。
「なあ、俺がなんでお前と結婚したか、わかるか?」
彼女の広げた脚をそっと閉じさせ、隣に座って抱き寄せる。
「…?」
なにをされるのか不安げな彼女。
「別にお前じゃなくても、あの当時俺はいろいろなところから声がかかってたんだがな。」
それでもあえて彼女と結婚したことについて、主家への意趣返しだろうということを言われたこともある。
「…仕返し…なの?」
彼女もそう信じていたのだろう。
これまでのかたくなな態度が全てを語っている。
「…お前の家に仕えていたころから、ずっと愛していた、といっても信じてもらえないんだろうな。」
それは事実だった。
彼女に受け入れてもらえないのが悔しくて、ほとんど凌辱に近いことをしたこともある。
「…」
だが、俺は、わかってもらえなくとも、彼女を必死で愛したつもりだった。
「もう、手は打ってある。愛する妻の実家の面倒くらい見られないでどうする。」
びくっと彼女が震える。
「…ごめんな…さい…」
ぽとり、ぽとりと熱い雫が彼女の頬を伝う。
「当たり前のことをしただけだ、泣くなよバカ。あんまり気に病むと、ここにいるのに障るだろうが。」
そう言いながら彼女の膨らんだ腹を撫でてやる。
「…私、本当にバカです…ね。」
ぐすぐす泣いてる彼女。
「バカでもいいや、それでも愛してるからな。」
そっと押し倒す。
「…あ…」
投げやりな態度ではなく、ごく自然に俺を受け入れる彼女。
「なんか…すごくきもち、いい…」
夢見心地で喘ぐ彼女を果てるまで突きまくり、俺は幾度も幾度も精を注ぐ。
「は、ぁ…あたし、どうしちゃったんでしょう…」
ぴくぴくと余韻に浸りながらすがりついてくる彼女。
その晩、俺は初めて心ゆくまで満足できた…



前に日記で書いたネタの妊婦妻ですー
乳輪大きく書いてみました(爆)

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