「レスティナ、スファーナが気になるか?」
俺の股間に顔を埋めて、半分萎えた逸物を吸っているレスティナに尋ねる。
「…」
俺を上目づかいに見上げて、こくりと頭を下げる。
これでも妹思いなところがあるらしい。
「安心しろ、仲良く刺青いれといてやったから。」
俺の言葉を聞いて、びくっと肩が震える。
諦めの色が浮かんでいた瞳からじわじわと涙が溢れ出す。
「…あ、…ぁ…」
何か言いたそうに俺の目を見つめる。
「…お前達は俺の奴隷になったんだ。そのくらい我慢しろ。」
奴隷としての目に見える証。
もう王女として暮らすことができないことをわからせるための刻印。
乱暴な手段だが、それなりの効果はあるだろう。
「…そろそろ出来上がった頃合いか。」
そう言いながらレスティナの口を解放して立ち上がる。
「見に行ってやるか。」
俺はレスティナを伴って再びスファーナの元へと向かった。

…許さない…!「ふふ、なかなかよくできている。」
スファーナの磁器のように白くつややかな肌にくっきりと浮かび上がる烙印。
「どうだ?お前のよりは地味だが、なかなか綺麗だろう?」
レスティナにも同意を求める。
もちろん返事はない。
「…こんな…」
スファーナが、涙を浮かべながらもまだ気丈さを失っていない瞳で睨みつけてくる。
「ん?」
何か言いかけたスファーナを促してみせる。
「こんな刺青なんかで…心まで穢されるものですか!」
燃えるような瞳が俺を見据える。
といって、もうたじろぎはしない。
「…立派だな、スファーナ。」
揶揄するつもりもなく誉めてやる。
どの道、逃れる術など彼女には残されていないのだから…




スファーナ姫第20幕 気高き奴隷
お久しぶりのスファーナ姫です。
やや幼くなったかも?

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