「じいさん、覚悟しな!」
戦場で、仙人と名乗る奇妙な老人に相対している若い武将。
「小生を斬ったところで何も変わるわけではなかろうに。」
追いつめられている割には飄々と老人が受け流す。
「じゃかあしい!」
武将の刀が老人の身体を薙ぐ。
切っ先が老人の細い身体を捕らえようかという刹那、老人の姿が消え失せる。
「ち、幻覚、か?」
これまでも幾度かこのような目に遭わされてきた武将が舌打ちして辺りを見回す。
「そなた、少しはおとなしくなってもいいと小生は思うがな。」
背後からの声に慌てて振り向いた武将の額にこつりと老人の指が触れる。
たいした力でもなかったが、目の前に火花が散ったような衝撃を感じる。
「く、くそ!」
身構えようとするが、身体が思うようには動かない。
「心配せんでもすぐ元に戻るよ…その後のことはわからんがね。」
飄々と笑いながら老人の姿が遠ざかるのを、歯がみしながら武将が見送る。
「畜生!!!」

戦場での出来事に腹の底は煮えくりかえっていたが、それでも勝ち戦ということで酒をたっぷりと飲み、幕舎に帰って一寝入りした後。
「な、なんじゃこりゃあああぁっ!!!」
自分でもとんでもない声だったと思われた。
「甘寧さま!?どうなさいました?」
幕舎の外から副将の声がする。
「な、なんでもねぇ!!!」
入ってこようとするのを大声で制して、武将が自分の身体を見る。
たわわに膨らんだ2つの胸と、あるべきところにあるものが存在しない股間。
「ほわ!」
作り物かとおそるおそる触った胸から鋭い感覚。
「な、なんだよなんだよ…」
半分泣きそうになりそうな感覚にとらわれながら、自分の身体を検分する。
鏡を引き寄せてみると、まごうことなき自分の身体なのだが、本来のたくましく鍛え上げられた身体ではない。
思い至ったのは、昼間の老人とのやりとり。
「こ、これは…」
自分の主君の兄は、仙人の呪いを受けて命を落としたというウワサだった。
「くそ…ヤツは本物だったのか…よ…」
命を落とす呪いではなかったにせよ、武将にとっては弱り果てる事態であることに間違いはない。
力を落としてどっかと座り込む。
しばらくうなだれていたままの武将の目に、先ほどまで手にしていた鏡が映る。
「…」
辺りを見回して、誰も側にいないのを確かめてから、武将は、自分の股間を鏡に映してみた。
「うお…」
鏡に映ったものは、まごうことなき女性のそれ。
いつも可愛がっている副将の女性のそれと、細部は違うもののほぼ同じもの。
「うぐー…」
頭を抱えて武将が弱り果てる。
「ん、ぅ…」
いつも副将にしているようにそれを触ると、身体がしびれるような衝撃。
「…な、なんだよ…畜生…」
その感覚を信じたくないかのように幾度も触るうち、武将の息づかいが荒くなる。
「これじゃ…変態じゃ、ねぇか…」
自分の指の動きにどんどん熱が入っているのを感じて、武将が自嘲気味につぶやく。
それでも、自らの身体を這い回る指を止められない。

「やべぇ…これ、はまっちまうかも…」
股間に押し当てた愛刀の背をリズミカルに揺らし、堅くしこりはじめた自らの乳首をもてあそびつつ、武将がつぶやく。
「うー、く、くすぐってぇ…」
じわじわと甘い匂いのする汗が全身ににじみ出す。
へその下あたりに熱く、もどかしい感覚がわだかまり、雫となって流れる。
「お、おおっ…濡、濡れてきたよおい。」
くいっと自分の秘核に刀の背を押し当てた瞬間、身震いして熱い雫をこぼしてしまう。
「ど、どうするよ…」
とまどいながらも手は止まらない。
「やべぇ…やべぇよ…」
どうせなら、行き着く先まで行ってしまおうかと、危険な妄想にとりつかれながら、さらに自慰行為に没頭していくのだった…



胡麻さまのリクエストでなかなか見ない甘寧女体化です〜
取りあえず自分でいじって見たらなかなか具合がよくて、ハマリかけで(爆)

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