「どうもうちのプリは度胸がなくていけねぇ。」
アジトでそう言ったのは男ナイト。
「…だ、だって…」
おどおどと答える赤毛の少年。
「だってもクソもねえよ、女でも覚えれば自信が付くんじゃねぇか?」
「そ、そんなぁ。」
真っ赤になってうつむいてしまう少年。
女の子としたくないかといわれればしたいと答えるが、こう面と向かって言われれば困ってしまう。
「ちゅうことでおい、ちゃっちゃっと童貞切ってやってくれ。」
やや離れたところで爪の手入れをしていた女魔術師にナイトが声を掛ける。
「やーよ。とはいえ、そろそろお年ごろよねぇ。」
少年の全身を見わたして微笑む魔術師。
「そだ、いい事考えた。」
少年の背中に冷や汗が流れる。
「ほら、もっと気合い入れないと返りうちよん。」
褐色の肌と長い耳を持つ美しい少女と戦っている少年。
「く、この!」
魔術師の遅延の魔法のせいで思うように身体が動かない少女。
「はぁ、はぁ、逃げるなら逃げてよぉ!」
人間種を目の敵にして容赦なく攻撃してくるダークエルフの少女に向かって、無駄と思いつつも説得しながら剣を振る少年。
それでも長い長い戦いの末、少年の剣が少女に致命傷を与える。
「く…あ…」
ばたりと倒れ、少年の目の前で血溜まりに横たわっている少女。
「ふふっ、よかったわね。めちゃ可愛いじゃない。」
魔術師が倒れた少女の顔をのぞき込んで言う。
「こういう娘、結構タイプでしょ?」
手早く少女の表情を整え、少年に見せる。
「し、死んじゃったじゃん。」
さすがに死体ではどうにもならないと少年が思ったところで…
「大丈夫、ほら、アジト帰るよ。」
少女の死体と少年を連れて魔術師がアジトへテレポートする。
「ほら、ちゃっちゃと脱ぐ脱ぐ。」
アジトに帰ってくるなり少年に命令する魔術師。
「え、でも。」
恥ずかしくてもじもじする少年。
「なに?脱がしてほしいの?」
わざとらしく魔術師がぺろりと舌なめずりをしてみせる。
「…ぬ、脱ぐよ。」
女魔術師の仕草にいやな感じを受けて、しぶしぶ服を脱ぎはじめる少年。
「よしよし、それじゃこっちも脱ぎ脱ぎしましょーねー」
楽しそうに少女の服を剥ぎ取って行く。
「う…うう…」
少女を全裸にして血で汚れた身体を清めさせ、魔術師が復活の魔法を使う。
「…」
全裸の少女を食い入るように見つめている少年。
「こ、ここ…きゃあああああっ!」
自分の身に起こったことを理解できない少女だったが、目の前に全裸の少年がいることに気づいて大きな悲鳴を上げる。
「うふふ、騒がないの。騒いだら、また殺しちゃうわよ。」
背後から少女を抱きしめて、笑みの影に殺気を込めた声で魔術師が言う。
「な、なに、を…」
魔術師の実力を先刻の戦いで悟った少女がおとなしくなる。
「簡単なこと、この子の童貞もらってあげてくんない?」
さらっと言ってのける。
「ば、ばか…ひいっ!」
指を乱暴に秘所に入れられて悲鳴を上げる少女。
「あ、あまり乱暴にしないであげて。」
少年が魔術師を止める。
「ほら、あんたみたいな魔物にも優しくしてくれる人間もいるのよ?」
くすくすと笑いながら、今度は少女が感じるように指を這わす。
「ぅ…ん…ぅ…」
ぴく、ぴくっと少女が震える。
「脚を開いて、見せてあげて」
少女の長い耳を甘がみしながら魔術師がささやく。
「…」
抵抗できないことを悟り、少女がゆっくりと脚を開く。
「あ、すごい…ぴんく、いろ…」
脚を開かせるだけでなく、少女の秘裂を指でくつろげてみせる魔術師。
なにかに取り憑かれたかのように少女に近寄って行く少年。
「あ…ゆるして、ゆるして…」
もう言葉で許しを乞う以外、少女にする事は残されていなかった。
「うぷ、なんだこの匂いは?」
アジトに帰ってきたナイトが顔をしかめる。
「あら、おかえりー」
エルフの青年と抱き合っている女魔術師が答える。
「…なんちゅう有り様だよ…」
部屋の真ん中でダークエルフの少女と汗だくになりながら抱き合い、腰を振っている赤毛の少年。
そのまわりで思い思いに絡み合っている男女。
「…アジト帰ってきたら、プリちゃん真っ最中なんだもん…ねぇ、まざろぉ?」
ナイトに擦り寄る女エルフ。
自分で慰めていたのか、太腿にきらきらと愛液が光っている。
「やれやれだぜ…」