拝啓
お父さん、お母さん、黙って家を出てきてしまって、ものすごく心配をかけてしまったと思います。
本当にごめんなさい。
いま、私はある優しい船長さんの宇宙船で、航宙士の見習いをしています。
結構仕事はいろいろとあって忙しいですが、勉強して、航宙士の資格試験も受けるつもりです。
この間、初めてお給料をもらいました。
一緒に入れたお金は、その中から出したものです。
こちらは元気でやってるから、心配しないでくださいね。
お正月までには一回帰れそうです。
それでは、どうかお元気で。
敬具
追伸
一緒に入れた写真に写ってるのが私の船と船長さんです。
「…親孝行だな、睦月は。」
航法卓の上に置いてあった封をする前の手紙を読んで素直に感心してみせる。
「うーっ!」
誉めてやったのに怒ってる睦月。
シャツだけをはおって椅子に腰かけ、ティッシュで自分の中から溢れるモノの後始末をしながら、俺を睨んでる。
まあ、一生懸命勉強してる様子になんかいきなりムラムラっと来て押し倒してしまった訳で、怒るのも無理はないと言えば無理はないが…
「昨夜もしたし、今朝だって…」
ついさっきまで俺の耳元に可愛らしい声を聞かせてくれてた唇と同じ唇から、俺への非難がこぼれる。
「そりゃお前が可愛いから…」
睦月の顔の赤みがさっと増したが、この程度ではもうごまかせやしないらしい。
「可愛いって思ってるなら、もうちょっと大切にして欲しいです。」
鮮やかに切り返してくる。
「中に出しちゃダメってお願いしてるのに…」
そう言いながら、俺の精液でどろどろに汚れたティッシュを突き出してみせる。
「こんなにいっぱい出されちゃったら、またあたし、妊娠しちゃうよ。」
睦月が替えのティッシュをあてがう瞬間、てろりと真珠色をした粘液がまたシートへと零れ落ちる。
久々の生撃ちはかなりの快感だったことを告白しておこう。
「あー、まあ、責任はちゃんと取るからさ…」
このところ、睦月もえっちで喜んでくれるようになってたせいで、俺も調子に乗ってしまっていたと言えば言えないことはない。
「そのことは信じてますけど、と、に、か、く、最初の子だってまだ産んであげてないのに、もう2人目なんて絶対にダメですからねっ!!」
謝りかけた俺に投げかけられる意外な言葉。
…なるほど…そういう頭だったとは…
睦月さん、落ち着くところに落ち着いたみたいです(笑)
実は、人気投票で2位に入るとは思ってなかったです。