素晴らしき暑き夏 投稿者:K

「あーあ・・・これから季節は夏なのに、なかなかいい男の人がいないなぁ・・・」
「だからって、来るべき日のために私を練習台にするヤツがいるか。全く、気持ちはわかるが、男あさりもほどほどに・・・」
今日も私は妹の相手をせがまれ、しぶしぶとベッドで寝間着姿で座っている。最近は妹の目にあった男がなかなか見つからないため、いつもこうして彼女の技術向上のためにつき合わされているのである。
今宵はとても蒸し暑い。その暑さに身を焦がし、いろいろと楽しんだりはじけたりしている人間たち、特に観光客がこのアルトマーレにも多い。もちろん、人間ではないが私たちもその一員である。
「兄さん、今日も暑かったね。」
同じ寝間着姿の妹が私のすぐそばにちょこんと座る。
「ああ、そうだな・・・そういえばお前、明日は海に出かけるのか?」
「うん、そうだよ。この島を離れたところにきれいな浜辺があるんだ。」
彼女の言うとおり明日、妹は友人と海に出かけることになっているが、この島には浜辺らしきものがないので、ここをいったん離れなければならない。
そのため、船酔いの激しい私は留守番だ・・・
「残念だなぁ、兄さんと行けなくて。ほんとにひどいんだね、船酔い・・・」
「いいじゃないか、カノンがいるんだから。それに私もたまにはゆっくり1人で過ごしたかったところだしな。」
残念そうな表情の妹の頭を撫でてやりながら私が言う。その直後に妹は私のほうを向いてとさっと抱きついてきた。
「じゃあ兄さん、今夜は私がとってもいい気分にさせてあげる。明日から兄さん1人なんだからさぁ・・・」
「ラティアス・・・仕方ないな。」
お互いの唇を合わせ、私の手が妹の胸へと伸びていく。多少汗ばみながらも、彼女の甘い匂いが鼻をくすぐる。
それに相応して、私の下半身も・・・
「んうっ・・・にいさぁん・・・」
お互いベッドへ倒れこみながら、暑い夜は更に激しさを増していった・・・


「んうぅっ、んあぁ!!」ぎしっ、ぎしっ・・・
「ああっ、あついっ、とてもっ・・・溶けるくらい・・・」燃え上がる本能が私を更に加速させる。
「んぁぁぁ、にい、さん、私もっ、あついよぉ!!」
「くうっ、いくぞ、いくぞっ!!」びくっ、びくっ・・・
「かはあっ、んあぁぁぁぁー!」どくん、どくん・・・


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『じゃあカノン、妹をよろしく頼むぞ・・・』
「大丈夫よラティオス、そんなに心配しなくてもさぁ。」
翌日、私は海へ行くためにこの島をあとにする2人を見送るために近くの船着場にいた。彼女はああ言ってるが、妹とこれほど距離を置くのは初めてなので私は少し不安だ・・・
『気をつけろよ、悪い男どもに捕まるなよ・・・』
『もう、大丈夫だってばぁ。兄さんこそ熱中症とかで倒れたりしないようにね。』
『あっ、あぁ・・・』
妹の言葉に私は少々赤面した。この島でもここ数週間の間に熱中症で倒れる人間が多いくらいの暑さだからだ。実は私もその1人である・・・
「帰ってきたら浜辺で描いた絵、プレゼントするね。」
『ああ、楽しみにしてるよ。』
彼女たちを乗せた船が島を離れていく。ああ、これから明日の夕方まで私1人で過ごすのか・・・これから何しようか・・・そうだ、大聖堂に行こう。今の時間帯ならあの老人がいるはずだ・・・

『こんにちは、ボンゴレさん。』
「やぁ、ラティオスか。カノンとラティアスは今日出かけたんじゃな・・・今日はわし1人で過ごさねばならんのぉ・・・」
『私も同じです。あの2人、ほんとに大丈夫なんだろうか・・・』
大聖堂のステンドグラスを見ながら私はこれから何をしようか考えていた。今日は特にやることもないし、行きつけの本屋も定休日だし・・・すると、考えてる私の背後から彼が肩をたたきながら言った。
「ラティオス、暇じゃろ?どうじゃ、1杯・・・」
『いいんですか?まだお昼前ですが・・・』
「はっはっは。なぁに、きょうは孫娘も出かけてることじゃ、たまには羽を伸ばさんとな・・・」
『はい、ではお言葉に甘えて。料理のおいしい店に案内しますよ。』
「おお、そりゃ楽しみじゃ。」
妹たちのいない日、何か新しい発見があるといいな・・・そう考えながら私は老人と一緒に大聖堂を後にした・・・

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「ちょっとラティアス、あんまりじろじろ見ないでよぉ、人が来たら恥ずかしいじゃない。」
船で数十分、海に着いた私たちは早速水着に着替えようとしたが、更衣室はどこも満室だった。仕方なく、人気のないところでバスタオルを巻いて着替えようとしたのだが・・・
『ほらぁ、そんな事いってるとまた覗かれるよ。』私は難なく着替え終わったのだが、もう1人の彼女の方がもたついてしまっていた。
「きゃっ?!」しかし突然の強い風により、彼女の巻いていたバスタオルが飛ばされてしまった。半脱ぎの状態で彼女の胸があらわになってしまっている。
「へへっ、チャンスだ!」その直後、パシャッ!その瞬間を狙ってたようにどこからもなくカメラのシャッターを切る音がした。
「!!、もしかして・・・撮られた?」胸を隠しながら彼女が少し不安な表情で言う。
『・・・こっちだわ!』すぐさま私は超能力でシャッター音の聞こえた方向に攻撃した。
「うわっ!」木の枝に潜んでいた人物だろうか、どさっ、という音が草むらに聞こえる。
すぐさまその草むらに向かうと、1人の男が腰をぶつけて痛がりながら横たわってるのを見つけた。その手にはカメラが握られている・・・
「くっ、くそっ・・・!!、ひぃっ!?」私たちを見て逃げようとした男に彼女は怒りをあらわにしてつかみかかった。
「あなたね、私の裸を撮ったのは?!」
「ひっ、ゆるしてくださいっ!!」
「ねぇ、どうする?この男こう言ってるけど・・・」
『私なら・・・こうするかな?』

ラティアスのねんりき!とうさつはんのカメラをはかいした!
ラティアスのりゅうのまい!とうさつはんをボコボコにした!

『ふふっ・・・』盗撮犯をノックアウトしてうっすらと笑みを浮かべる私。
「ひぃぃっ、たすけてぇぇ!!」それに観念したのか、男は一目散に逃げていった・・・
『カノン、こんな感じでよかった?』
「うん、ばっちりよ。ありがとう、ラティアス・・・さっ、海へ行きましょ。」


『あの2人、今頃海に着いて楽しくやってるでしょうなぁ。こうやってのんびりできるのはここ数ヶ月なかった気がする・・・』
「そうじゃのう・・・そら、チェックじゃ。」
『うっ・・・そうきたか・・・』
昼食後、私は自宅で老人とチェスを楽しんでいた。だが現在、対戦成績は私の0勝3敗。この試合も攻め込まれっぱなしだ・・・
『どうしよう・・・あっ、そうだ・・・じゃあこれで・・・』追い込まれた私は多少慌てながら一手進めたが・・・
「はっはっは、ラティオスもまだまだじゃのう。そりゃ、チェックメイトじゃ。」
『!!、・・・あぁ、また負けた・・・』わずかな隙を突かれ、これで4連敗・・・
『ボンゴレさん、もう1戦です!このまま終わるんじゃ私は納得いきません!』少しムキになりながら懇願する。
「ラティオスも負けず嫌いじゃな、いくらでも相手してやるぞ。」
『はいっ、今度は負けませんよ!』そんな感じで私は夕方までチェスに打ち込んでいたのだが、終わってみれば20戦中勝った試合は1度もなかった・・・

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この日の夜、海が近い宿で1夜を過ごすことになった私たち。ここからの景色はとてもいいと評判の宿で、景色を楽しみながら夕食を終えたところである。
また、この時間になるとここ周辺では毎年恒例の花火大会が行われるそうだ。
『花火、楽しみだね。』
「うん、今日は海で遊んで気持ちよかったし、いい絵も描けたし、温泉もいい湯だったし・・・もう言うこと無しね。」
『うーん、そうかしら・・・?私はまだ遊び足りないなぁ・・・』彼女は満足そうな表情だが、何か私の中で1つ忘れてるような気がした。
「えっ・・・どうして?」
『だってほらぁ、食後のお楽しみがまだ1つ残ってるじゃない・・・』浴衣姿の彼女にぴったりとくっつく私。ニタリとするその表情・・・
「何よ、その笑いは・・・ダメよラティアス、こんなとこでしたら他のお客さんに迷惑だわ・・・」
『大丈夫よ、これから花火大会だもの、他のお客さんには気づかれないよ、んぅっ・・・』彼女の唇を奪いながら畳に押し倒す私。
「んんっ・・・(ちゅぷっ、ちゅぷっ)・・・んあっ、もうっ・・・せっかちなんだから・・・」口ではそう言ってる彼女だが、その手は私の下半身に伸びている。
『んぁ、カノンだって・・・人の事言えないじゃん、あっ・・・』彼女の指が私の大事な部分に絡み付いてきた。くちゅ、くちゅっと湿り気のあるいやらしい音が立つ・・・
私も負けじと彼女の上にのっかかりながら、羽織っている浴衣をゆっくりと脱がす・・・上半身は裸の状態の彼女の身体は私と同じであまり日には焼けていない。相変わらず私よりも少し小さい胸に自分の手が触れる。
『オッパイ柔らかい・・・むにゅむにゅしちゃってるよ。もみもみしちゃおっかなぁ・・・』
「あん、もみもみしちゃ、だめ・・・声が、出ちゃう・・・」
『大丈夫だよ、花火の音で聞こえないから。それにほらぁ、もうこんなに濡れちゃってる・・・ペロペロしちゃおっかなぁ?』
彼女の下着を脱がすと、大事な部分はすでにびしょびしょ。それを丁寧に舐め取る私の舌。さらに湿り気たっぷりの淫らな音が聞こえてくる・・・
「ひぁ、そこ、だめぇ・・・」
『あはっ、いくら舐めても溢れてくる。そんなにたまってたんだね・・・』
「んぁぁ、やめ、れぇ、こわれちゃう、とけ、ちゃう!」
彼女は体質的にも感じやすいのか、何度も舐めても女陰からあふれる液体が止まらない。視界はおぼろげで、今にも意識が飛びそうだ。その感じてる表情を見てると、私まで疼いてくる・・・
『そろそろイキそうだね、もっと気持ちよくしてあげる・・・』彼女の急所を優しく、かつ嫌らしく攻め立てていく私・・・彼女が限界を迎えるまでに時間はかからなかった。
「んぅっ!!んぁぁ、いくぅっ!!・・・!、!、あっ、あっ、んぁぁぁぁ!!」びくびくさせながら絶頂ってしまった彼女。口からは唾液が、そのつぶらな目からは涙が零れ落ちる・・・
『大丈夫?まだびくびくしてるけど・・・』
「うん、平気・・・さぁ、今夜はもっと、楽しまなきゃ・・・」
息も絶え絶えの彼女だが、まだまだやる気は充分のようである。すでに私も浴衣から胸があらわになった状態だ・・・兄が見たら確実に『何とはしたない・・・』、と言うだろう・・・

ひゅるるる・・・どぉぉぉん!外では花火大会が最高潮を迎えてるようだ。その打ち上がる豪快な花火にあわせて私の腰が激しく動く。
「(くちゅっ、くちゅっ)んぁぁぁ、きもち、いいっ!!」
お互いの大事な所をこすり合わせるたびにたつ湿った音は、花火の撃ちあがる乾いた音がかき消している。
『ああっ、あついっ!!とけちゃうっ、でも、止まんないっ!!!』
今日もとても暑い。その暑さのせいだろうか、いつも以上に私たちの感情が高揚していく。
腰の動きも無意識に激しさを増し、お互いに欲情しているような感じがする・・・
「あ、あぁっ!!もうだめぇ、いくっ、いくぅぅっ!!!」
『私もっ、げん、かいっ!!どっか、とんでっちゃうっ!!!』
お互い限界が近づいてきた。花火のほうも最後の特大の1発を残すだけだ・・・

ひゅるるる・・・
「『あはぁぁぁぁぁっ!!!!』」
どぉぉぉん!!!


「はぁっ、はぁっ・・・花火、終わっちゃたね・・・」
『でも・・・いいじゃない・・・すっごいイイ感じでこっちもイケたんだから・・・』
「ふふっ、そうね・・・大好きだよ、ラティアス・・・」
『カノン・・・私もだよ。』お互い畳に倒れこんだまま、また濃厚な口付けを交わす・・・
静まり返った夜は、今日もとても暑い・・・


次の日の夕方、妹が満足そうな表情で帰ってきた。
「兄さん、ただいまぁ。」
「お帰り。海はどうだった?暑かったろう。」
「うん、でも最高だったよ!あっ、これ兄さんにお土産ね。」
妹が差し出したのは色とりどりのきれいな貝殻。それにあの少女が書いてくれた浜辺の絵も一緒だ。
「兄さんは私がいなくて寂しくなかった?熱中症にならなかった?」
「そんなことある訳ない。・・・ところでお前がいない間にボンゴレさんとチェスの試合に没頭してたが・・・」
「・・・で、どうしたの?」妹の言葉に対して私は血相を変えて・・・
「40連敗だっ!!悔しいから付き合ってくれ、ラティアスッ!!」きょとんとする妹をそのままベッドに押し倒した・・・
「なーんだ、兄さんホントは寂しかったんだ!」
「うぉぉぉん(涙)、だからっ、違うといってる!!」
かくして私は妹に自分の敗北の悔しさをぶつけまくってしまったのであった。普段なら妹にあたる事はないのだが、今日もかなり暑いためか、興奮してしまい自然と体が動いてしまう・・・夏の暑さとは、時に恐ろしい一面を持っているのかもしれない・・・


Kさんの投稿の31作目はらてぃあすとカノンですね。
ついでにラティオスもがんばっちゃってますが(笑)
妹に比べて兄貴はいまいち冴えませんが、妹がいればそれでいいのかな(爆)
ありがとうございます〜

ぎゃらり〜へ