はじまりの樹7/7 投稿者:K

M「みんな、大丈夫?」
「ハイ、申し訳ありません・・・我らとしたことがこのような油断を・・・」
昨日の夜、侵入者との行為でたっぷりと搾り取られた彼らを僕は心配そうに見ていた。これだと今日の警備は少し不安だ・・・
M「そんな気にすることはないよ。しばらくゆっくり休むといい。」
「・・・わかりました。でも明日は七夕・・・それまでに体調は整えておきます。」
やつれた表情である彼らが気持ちを奮い立たせて言う。
M「うん、頼もしいな・・・」
彼らの言うとおり、明日は七夕。パーティを計画してるのだが、どんな感じにしようか考えていた。


M「うーん・・・どうしようかな・・・、そうだ!」
名案が思い浮かんだ僕は早速友達に連絡した。


S「はい、もしもし・・・あっ、君かぁ。・・・なになに、わかった。どんな食材もってくればいい?・・・うん、野菜類だね。新鮮なものを持ってくるよ。楽しみにしててね。じゃあ!」

M「野菜はOK、あとは肉類だな。」

J「もしもし・・・やぁ、こんにちは。・・・えっ、パーティやるの?楽しみだなぁ。・・・あっ、そうなんだ。何を持ってくればいい?・・・肉類かぁ。わかった。いいものを用意してくるから。・・・わかった、じゃあねー。」

M「よしっ、これで準備はOK。あとは機材、これは僕の家にあるものを使えばいいな。あぁ、明日の夜は晴れるといいなぁ・・・」
そんな感じで僕は明日に迫った七夕を心待ちにしていた。今年の願い、叶うといいなぁ・・・

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MT「ジョーイ、私がたまに弾いていたギターを見なかったか?」
「ギターですか?確かご主人様のお友達にお貸ししたと思いますが・・・」
MT「そうか、ミュウが借りていたんだったな・・・借用期限はおとといまでだったから、2日の延滞だな。ジョーイ、少し出かけてくる。」
「はい、ではお気をつけて・・・」


貸したギターのことを彼は覚えてなさそうなので、すぐさま私は家を飛び立った。
奇しくも今日は七夕、晴天で夜は満天の星空が見れるそうだ。
そういえば彼はこの日を心待ちにしてるらしい。貸した物の事など彼は今頃すっかり忘れているはずだ・・・
MT「今は5時26分・・・このスピードならあと40分で彼の家に着くな・・・んっ、借りた物で思い出した・・・一ヶ月くらい前に私の家で治療したあの波導の男・・・彼から医療費をもらうのをすっかり忘れていた・・・」
今更思い出しても遅い気がするが、あの治療、もちろん有料である。
しかしあの男が今どこにいるかは私にはわからない。無一文だったようだし、今回は見逃してやるか・・・
そう考えてるうちに、彼の家が見えてきた。
MT「ふぅ、着いたか・・・んっ、あれは・・・」
私が上空から見下ろすと、あの男がいるではないか。彼の家に何の用だろうか?
R「ここがミュウのすむ『世界のはじまりの樹』か・・・やっと着いた・・・アーロン様、あなたはなぜ私を・・・」
MT「あの男もミュウに用があるのか・・・」男は休む間もなく彼の家を目指して走り出した。
MT「そういえばあの樹は警備が厳重だと聞く。アイツだけでは危険な気がしてきた・・・仕方ない、遠回りするか・・・」

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L「くっ・・・」
「身の程知らずが・・・ここは通すわけにはいかんぞ!」
あの男はこの樹の護衛者相手にかなり苦戦してるようだ。それに彼一人に対し、相手は三人。どう考えても不利だ・・・
「くらえっ!」
L「!!!」
ズドォォォン!!
「なっ、何っ?!」
L「お前は・・・あの時の・・・」
MT「どうせお前一人だけでかなう敵ではない。手伝うつもりなぞ無かったんだが・・・用のある相手はお互い同じと見た。」
「束になってかかってこようが同じ事。これでも食らうがいいっ!」
MT「それは・・・こっちの台詞だ。」

あいてのレジアイスのれいとうビーム!しかしレジアイスのこうげきははずれた!
ミュウツーのサイコキネシス!きゅうしょにあたった!
あいてのレジスチルのはかいこうせん!しかしミュウツーはまもっている!レジスチルのこうげきははずれた!
ミュウツーのほのおのパンチ!こうかはばつぐんだ!
あいてのレジロックのいわなだれ!しかしレジロックのこうげきははずれた!
ミュウツーのれいとうビーム!こうかはばつぐんだ!あいてのレジロックはこおりづけになった!

MT「ふっ・・・これなら私の護衛者の方が強いな。」
「くっ・・・」
MT「そこのお前、ミュウのところに行きたいのか?」
L「あっ、あぁ・・・」
MT「私につかまっていろ、近道だ。」
ミュウツーはテレポートをした!ミュウツーはせんとうからりだつした!
「しまった・・・マスターに連絡しなければ・・・」

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待ちに待った7月7日の夜がやってきた。この日は晴天、夜空には満天の星々がちりばめられている。
この日を長い間待ってた僕にとっては最高にうれしい瞬間だ。
M「さぁ、パーティの始まりだ〜!!」
S「えらくご機嫌だねぇ、そんなに楽しみにしてたんだ。」そんな今日のパーティ、料理のメインディッシュは焼肉だ。
J「うーん、いい匂い。」
M「それじゃあ、いただきま〜す!!」早速焼けた肉を口に運ぶ僕。
M「うん、うまいっ!」
S「あっ、ほんと。結構おいしい。こんないいお肉よく手に入ったねー。」
J「へへっ、まあね。結構高かったんだ。」

M「ところでみんなさぁ、今年の七夕の願いってもう決めたの?」
食事を進めながら僕が一番楽しみにいてることを彼らにも聞いてみた。
S「うーん、無病息災・・・かなぁ?」
M「えー、なんか現実味を帯びた願いだ・・・」予想外の返答に少し不満そうに言う。
S「そうかなぁ?叶いそうな願いごとってなかなか無いからなぁ・・・ジラーチ、君は?」
J「僕は・・・みんなの願い事が叶いますように、だね。だって僕は願いをかなえる側だから・・・」
M「ああ、そうだよねぇ・・・」これも予想外の返答で僕はため息をつく。
S「じゃあミュウ、君の願い事ってのは何なの?」
M「僕の願い?いろいろあるけど、今年は一度でいいから女の子になってみたい。いつもやってて思うんだけど、女性が中に出される瞬間ってどんな感じなのかなって考えてんだ。だから実際に女性になって・・・」
J「性転換って、そりゃまた難しい願いだなぁ・・・」


そんなこんなで話が盛り上がってる最中のとき・・・
コンコン・・・
M「誰だ、こんな時に。」
MT「私だ。」
ガチャッ・・・
ドアの向こうに現れたのは、男の2人組だった。
M「やっぱりアンタか。あの防衛ラインをぶち破れるやつはアンタしかいない。」
MT「さすがはミュウ、すでに知っていたか。」
M「当たり前だ。悪いけど焼肉は3人前だけ、お前の分は無いよ。」
MT「そうか・・・だが、話があるのは私だけではない。」
L「ミュウ・・・久しぶりだな・・・」もう一人の男が僕の名前を呼んだ。
M「ルカリオ、君か。コイツから話は聞いた。まぁとりあえず、飲む?」
L「ああ、いただこう。」
S「あの2人って、知り合いなのかな・・・?」
J「さぁ・・・」
MT「しかし1つ心配事が・・・あの2人、酒には弱かったはずだが・・・大丈夫なんだろうか?」

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L「私の七夕の願いっ!!それはアーロン様に邪魔されずにリーン姫と一夜を過ごすことだっ!!」
M「その願い、最高だねぇ!!僕の願いは女性としての快感を味わうこと!!それで決まりだっ!!!」
十数分後、酒に弱いあの2人は私達がついていけないほど高揚していた。後に残った私達は焼肉の残りをつまみながら酒を飲んでいる。
S「あの2人、なんかすごい事になっちゃってますね・・・」
MT「まぁ、あと数分したらぐっすり寝てることだろうな。あの2人とは一緒に飲んだことがあったが、あの乱れ方は私の想像を遥かに超えていたな・・・」
J「もう別人みたい・・・あんな風にはなりたくないなぁ・・・」
MT「心配するな、お前たちは彼らと違って強いほうだ。」
私は酒を飲みながら、貸したギターの延滞料をどうやって払わせようか考えていた。


数分後、あれほど高揚していた2人は嘘のように静まり返っていた。ぐっすりと眠っている彼ら、寝言も発している。
MT「この2人、夢を見てるようだな・・・、そうだ、良いことを思いついた。セレビィ、ジラーチ、彼らの下に穿いてるものを全部脱がせ。」
S「はい・・・でも、いったい何をするつもりですか?」
MT「彼らの願いを叶えてやることにした。脳波にちょっとした細工をする。」
J「2人の下を全部脱がせましたが・・・」
MT「よし、準備は整った。いくぞ・・・」私は早速彼らの脳波を超能力でコントロールし始めた。
J「これってもしかして・・・」
S「なんか凄そうなことになってきた・・・」
あの2人、朝起きたら充実感ですっきりしてる事だろう・・・

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M「うーん、ここは・・・」
気がついたら僕は一面真っ白な部屋に仰向けになって寝ていた。確か夕べはお酒飲んで酔っ払ったっけなぁ・・・二日酔いで頭がガンガンする・・・
M「あれ・・・なんでこんなシャツ1枚のカッコなんだろう・・・スースーするってことは、下も穿いてないのか・・・」
ベッドから起き上がって辺りを見渡すと、1枚の鏡を見つけた。ちょうど僕の全身が写るぐらいの大きさである。
M「あれ・・・何かおかしい・・・胸が膨らんでる。それに・・・ない・・・!!」
その鏡に映る自分の姿を見た僕は驚愕した。何と、今年の自分の願いであった女の子になりたいという願い・・・それが本当に現実となってしまったのだ。
「どうした、自分の姿が気に入らぬか?」
M「だっ・・・誰?!」僕の背後に突然現れた一人の男。僕よりも少し長い銀色の髪、すらっとしたたくましい長身、頭の上に耳が・・・
「私は貴様の願いを叶えるためにやってきた大天使だ。どうだ、女になった自分の体は?」
M「なっ、なんだか知らないけど・・・僕の七夕の願いはかなったんですね?!なんか、とってもいい・・・」
僕はシャツを脱ぎ捨て、改めて自分の体を鏡で見た。その感想ははっきりいって、可愛い・・・それしか思い浮かばない・・・
「そうかそうか。ではお前に女としての快感を教えてやろう。初めのうちは少し痛いが、いいな?」
M「はっ、はいっ、お願いしますっ!!」


「ルカリオ、・・・ルカリオ・・・」
L「ううっ・・・ここは・・・」
誰かが自分を呼ぶ声で私は目を覚ました。その目に映る光景は以前とはまったく違う場所・・・なんだか懐かしい感じがする所だった。
「ああ、よかった・・・ルカリオ・・・」
L「はっ、・・・貴方はリーン姫?!ということはここは・・・」
「そう、貴方は帰ってきたのです。ルカリオ、よく戻ってきてくれましたね・・・」
私はまだ夢を見てるんじゃないかと思った。だが自分の手で頬をつねると・・・痛い。夢じゃないのか・・・?
L「リーン姫・・・これは夢じゃないのですね?じゃあアーロン様も・・・」
「アーロンはあいにく出掛けています。でも大丈夫、夕方には戻ってきますよ。」
L「そうですか・・・」ため息をつくと、ふと自分の七夕の願いを思い出した。
そう、今が絶好の機会。この時間帯ならアーロン様の目を気にせず姫を抱ける!そんな考えが思い浮かんだ瞬間、私は姫をベッドへ押し倒した。
「キャッ?!、いきなり何をするのですか、ルカリオ?!」
L「リーン姫・・・やらせてください・・・」
「いけません、そんなっ、んぅっ・・・」私はすぐさま姫の唇を奪う。
「んぁっ・・・」
L「私が姫とするときはいつもアーロン様と一緒だった・・・でも今回は違いますっ!私一人で!!私は姫のために尽くしますっ!!」そして私は、まだ困惑する姫の服に手をかけた・・・

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M「んぁぁぁ!!いたいっ!!けど、とってもいいっ!!」
L「はぁっ、はぁっ、ひめぇ!!!」
夢を見ている彼らの寝言は次第に激しくなっていく。2人とも夢の中ではあるが願いがかなって幸せそうだ。
寝言だけではなく、寝相もすさまじい。腰を激しく動かし、時折体をくねらせている。その逸物は当然最大の状態で、先端から何やら先走ってる。
MT「想像以上の凄まじさだ・・・私達が夢を見てるときはいつもこうしてるのか・・・?」
J「さすがにそこまではいかないと思いますが・・・」
S「なんか今にも襲ってきそう・・・」
めちゃくちゃに腰を動かす2人。さすがにそろそろ限界だろうか、お互い射精への腰つきに切り替わる・・・


M「んんー!!!、いくぅー!!!、っぁぁぁぁぁぁー!!!」
どぴゅっ・・・びゅっ、びゅっ、びくっ、びくっ・・・
L「ひっ、ひめっ!!、でっ、でるぅっ、!!!!」
びゅるりっ・・・びくっ、びくっ、どぷっ・・・


J「うわっ・・・天井までいったんじゃないの、これ・・・」
S「凄すぎ・・・それに臭う・・・」
おびただしい量の白濁を撒き散らし果てた2人は満足そうな寝顔だ。しかし彼らの白濁はベッドはおろか、天井まで達している・・・
MT「やれやれ、すごいものだな・・・さて、私はそろそろ帰らなければ。しかしその前に・・・」
私はおもむろにポラロイドカメラを取り出し、彼らの満足そうな寝顔の写真を撮った。
MT「・・・よし、写った。あとはこれに・・・」その写真にペンで言葉を書く私。
S「なんて書いたんですか?」
MT「知りたいか?あの2人に言わないなら教えてもいい。」
J「はい、大丈夫です。」
MT「そうか、じゃあ耳を貸せ。・・・ごにょごにょ・・・」
2人「えっ、そんなことを・・・口が裂けてもいえない・・・(ゴクリ)」耳打ちした私の言葉に2人は驚きを隠せないようだ・・・
MT「2人とも、覚えておくといい。私と物の貸し借りをするときは期限をちゃんと守ることだ。でないとああいう風になる。それでは私はこれで・・・」
私は彼らにそういうと、また猛スピードで自分の家へと帰っていった。もちろん彼らは今夜のことなど全く覚えてないだろう。
今日は七夕、晴天の夜空に天の川が映えて非常に美しい・・・


S「こんなの、怖くて絶対見せられないな・・・」
J「うん、あの人とは物の貸し借りはよそう・・・」

『僕はギターを借りっぱなしで延滞料を払わなければなりません。でもお金がないので仕方なく体で払いました('A`)』


Kさんの投稿の26作目はちゃんと七夕に間に合いましたね!
今回はダブルで夢落ちになるんですね(笑)
朝起きた時とんでもないことになっていそうな感じですが…
ミュウツーも悪ですなぁ(爆)
ありがとうございます〜

ぎゃらり〜へ