らてぃおす流・正しい体の引き締め方

『ねえ兄さん、私、海に行きたいなぁ。』
『何だいきなり・・・あっ、そういえばもうそんな季節だな・・・』
ゴールデンウィークも終わりを告げた暑さを増す初夏、私は家で雑誌を読んでいるところだった。
『しかし、まだ海開きは2ヶ月近くもある。少し気が早いんじゃないか?』私は他人事の様な口調で雑誌のページをめくる。
『何言ってんのよ、兄さん。今からの準備が大切なの。』
『準備って、何をだ?』
『今年の水着よ、水着。流行は何とか、そういうのをチェックするのは、女の子にとっては常識よ!』妹が顔を近づけて厳しい表情で私に言う。
『わかったわかった。しかし、ほかに心配事はないのか?』
『ある。でも、兄さんには内緒。』
『そうか・・・』
『兄さんもそんな経済雑誌もいいけど、もう少しファッション雑誌でも読んだら?』私の読んでる雑誌を覗き込む妹。
『お前もそういうファッション雑誌もいいが、ほどほどにな。』
『はいはい、わかってますよーだ。』そう言いながら妹は雑誌を脇に抱えて自分の部屋へ向かった。
その日の夜、風呂場の扉伝いにから妹の独り言を偶然聞き取った。その内容は、こんなものだ。
『あーあ、また増えちゃってる。今年の夏までに3s痩せなきゃいけないのに、これじゃあなぁ・・・今更兄さんには言えないし、どうしよう・・・』
なるほど、そういうことか・・・そう感じつつ、私はその場を後にした。

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次の日、私は近くに住むゴンドラ職人の老人の家を訪ねていた。
「あっ、おはよう、ラティオス・・・」
老人の孫娘が家の奥から現れたのだが、その様子がおかしい。足もとはふらついてるし、顔色も悪い。
『おはよう、カノン。どうした、顔色が悪いじゃないか?』
「ううん、大丈夫、なんでもないから・・・」
そういって彼女はまたふらついた足で自分の部屋へ引っ込んでしまった。いったい何があったんだろう?
「おお、おはようラティオス。」
『おはようございます、ボンゴレさん。さっきカノンが・・・』
「やっぱりそうか・・・最近またカノンの様子がおかしいんじゃ・・・3日前からろくに食事を取らなくなってしまって・・・どうしたものか・・・」
『・・・そうだったんですか。それで彼女、何か言ってませんでしたか?』
「そういえば昨日、カノンの部屋から何か聞こえたんじゃ。確か、『夏までに5kg痩せなきゃ・・・』とか言ってたかのぉ。」
彼の発言に、昨日の妹の言葉が脳裏をよぎった。
『わかりました、彼女と話してみます。そうすれば彼女に何があったかわかるはずです。』
「おお、そうか。頼むぞ、ラティオス・・・」
『はい。』私はそう言いつつ、まっすぐ彼女の部屋へ向かう。

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『カノン、入るぞ。・・・カノン?』
何度も彼女の部屋のドアをノックするが、返事がまったくない。悪い予感を感じた私は、すぐさま彼女の部屋へ入った。
『!!!、カノン、しっかりしろ!』
完全に予想通りだった。私は床に倒れている彼女を抱きかかえ、ベッドに寝かせることにした。やはり3日前から食事を取ってないことが災いしたのだろう・・・

「どうじゃ、カノンの様子は・・・」
『心配ありません。恐らく空腹でめまいを起こしたんでしょう。軽くお粥とかも食べさせました。』
「そうか・・・しかし、何故こんなことに・・・」
『原因は、恐らくこれです。』私が手に取ったのは体重の減量に関する本。
『無理なダイエットは、かえって身を滅ぼします。彼女も多分そんな方法を試したに違いない・・・』
「うーん、それはわかったんだが・・・何のためにそんなことをするかがわしには今ひとつわからんのぉ・・・」
『これから季節は夏に移ります。夏になると肌の露出の高い水着なんかを着る機会が多くなる・・・そのために少しでも体系は良くしたい。そういうのが最近の女の子の考えることです。』
「・・・最近の若いもんの考えることはよくわからん。」
『仕方ありません。そういう時代ですから・・・』
そう言いつつ、初夏のギラギラした太陽を見つめながら、私はお茶をすすっていた

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しばらくして、彼女が目を覚ました。
『大丈夫か、カノン。』
「ラティオス・・・ごめんなさい、今日は・・・」目に涙をためながら彼女がうつむく。
『心配しなくてもいい、私はそんなに気にしてはいない・・・』
「私って駄目だよね・・・あんなやり方で痩せようとしてこんな風になっちゃうなんてさ・・・みんなに迷惑・・・かけちゃってさ・・・ううっ、ぐすっ・・・」
さめざめと泣きじゃくる彼女を見て、私は肩をポン、とたたいてやった。
『そんな事はない。誰にだって間違いはあるさ。今度は正しい方法でやればいい。そうだろう?』
「ラティオス・・・」
『だから・・・もう泣かないで・・・なっ。』
「・・・うん、わかった。ありがとう、ラティオス・・・」
バタンッ!!突然ものすごい勢いでドアを開ける音がした。
『へぇー、兄さんとカノンってそういう関係だったんだ・・・』
「ラッ、ラティアス?!」
妹の表情は悪魔のような笑顔である。しかもその手には鉄のフライパン・・・あたりには殺気が立ち込めていた。
『まっ、待て、私はそんなつもりじゃ・・・』
『・・・なーんてね。冗談よ、冗談。ただ、私もその正しい痩せ方教えてもらおうかな、と思って・・・兄さん、お願いします!』
『何だ、それならそうと早く言え。私は寿命が5年縮んだぞ、全く・・・』恐怖に引きつった表情で私が言う。
何はともあれ、2人の要望をかなえるための私の奮闘が始まったのだった・・・

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そして1週間が過ぎ、準備が整った。
『いいか、ダイエットに本当に必要なのは痩せたいという意思だ。目標を持って地道にやれば、いい体系には必ずなれる。』
間食に砂糖や油脂の多いものを採ることを控え、適度な負荷を要する運動、栄養バランスの良い食生活など、毎日の生活で工夫できることを実践しよう、と私は2人に言い聞かせた。
『ふーん、兄さんって物知りだね。』
『当たり前だ、減量に関する本を暗記するぐらい読んだんだ。後はその知識をどこまで生かせるか、だな。』私の目はこれでもかといわんくらいの充血状態である。
「ありがとう、ラティオス・・・私たちのために・・・」
『礼はいらない。お前たちが頑張ってくれれば、それでいいんだ。』
「うん、私、頑張ってみるよ。」彼女の表情から笑みがこぼれた。
『ねえ兄さん、さっき適度な負荷を要する運動も必要だって言ったよね。』妹が私の背後から問いかける。
『ああ、無理しない程度にやれば問題はない、って・・・お前まさか・・・』
またしても悪い予感がした私は背筋が凍りついた。妹の考えることだからどんな答えかは容易に想像できた。
『そのま・さ・かだよ、兄さん・・・』やっぱり・・・妹は笑顔だ。
「私も・・・混ぜてもらってもいいかしら・・・?」ヤバイ、彼女も笑顔だ・・・

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その日の夜のこと・・・
『結局・・・こうなるのか・・・』
『ごめんね、兄さん。少しの間我慢してね。』
私はベッドにくくりつけられた状態である。この状況だと、今日からの夜は長くなるだろう、と予想していた。
(しかし、これも妹たちの為。このくらいの負担で愚痴をこぼしてはいられない・・・そう、こうなる運命なんだ・・・)
そんなことを考えていた私の逸物をまずは妹が収めていく。
『兄さんにはあんまり負担かけないようにするからね。いくよ・・・』
妹の手馴れた腰つきは、この前よりもさらに洗練された感じだ。さらに研究を重ねたのだろう、湿り気のある感触が私の逸物を刺激する。
「何だか・・・2人の見てたら、私もムラムラしてきちゃうよ・・・んふぅ・・・」
彼女の自慰行為を見ていると、私のモノはますます膨張していく。
『んあぁ、兄さんの、大きいよぉ・・・』
私の逸物の膨張に気づいた妹の腰つきが激しさを増してきた。マズイ、いきなり限界だ・・・
『ううっ、はあっ、はあっ・・・!!、うあっ!う、うぅっ!』
1週間自分の手で抜いていなかった私の熱く滾る粘液が吐き出される。幸い、避妊具は着けているのだが・・・
『あれぇ、もう兄さん出しちゃったの?まだ私、本調子じゃなかったのに・・・』
『すまない、カノンの見てたらたまらなくなって、つい・・・』
『ふぅーん、そっか。じゃあ今度はカノンの番ね!』
『あ、ああ・・・』苦笑した私を見た彼女の表情は笑顔だ。一体何回出されるのか・・・知らぬうちに私の考えは変わっていた・・・


そんな感じで、2週間が過ぎた。2人が恐る恐る体重計に乗ると・・・
『わぁっ、痩せたぁ!3kgピッタリ!ありがとう、兄さん!』
「私も!ありがとう、ラティオス!」
『2人とも、良かったな・・・』そんな彼女たちを見ている私の顔色は真っ青。
「どうしたんじゃ、そんなやつれた顔して・・・」
『ボンゴレさん・・・2週間で体重10kg減りました・・・』
現時点での私の心境は、とても複雑だった。これ以上彼女たちがダイエットについて言わないようになってほしい・・・私はそう祈るばかりである・・・


Kさんの投稿はらてぃおす受難ですね(笑)
かわいそうに、完全に枯れてしまって…(爆)
お相手2人はむやみやたらとつやつやてかてかしていそう…
らてぃあすはそろそろ兄の身を案ずるべきだと思います(笑)
ありがとうございます〜

ぎゃらり〜へ