らてぃあす 投稿者:K

時計は午後9時をまわっている。
いつもはもう寝る時間なのだが、私の妹は今日もいない。
・・・また男探しにいったんだろうな。
ここ最近私の妹は、寂しい想いをしていそうな男を捜しては、その体を用いて慰めている。
もちろん私には内緒だったので、最初のうちはあまり気づかなかった。
しかし、最近は相手の男と長びいて寝不足、何てこともある。
私は以前は止めようとはしたのだが、妹は寂しい人は放っておけないから、と言いそのまま行ってしまった。
そもそも妹がこういうことを始めたのは、今から3ヶ月前、ある1人の男との出会いからであった・・・。

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「ここがそうか・・・」
その男はさらっとした白い髪でありながら、私や妹が変身したときになってしまう突起みたいなものがあった。
体格はいかにも男前であり、少し細めの目つきで私よりも長身、少なくとも200cmぐらいはあったと思う。
そして彼は、いかにも目立たない色で使い古した感じのマントを羽織っていた。
この男がこの街にやってきた時、私たちはいつもどおりにこの地を見守っていたところであった。
妹はこの迷路のようなこの街の路地でいつも遊んでおり、今日もまた姿を変えてそこでいろいろ楽しんでいるようである。
その日の天気予報によると今日は昼頃から雨になるといっていたので、いつもより早く妹は帰ってくるはずであったが・・・

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「雨か、マズイな・・・」
あいにくの雨で、傘を持ってなかった私は近くの喫茶店にいた。この様子だと、今日はずっとこの空模様のようである。
とはいえ、私は無一文。あまり長居もできないのだが・・・。
と思っていた矢先、私は1本の傘を見つけた。誰かが忘れていったのかな?
そう思いつつも、私はその傘を手に取った。
「暖かい・・・ただの傘ではないな?」
にぎった柄が暖かいのである。
とはいえ、今日はこの雨はやみそうにない。私はその傘をさしてどこか止まれる場所を探すことにした。
本来なら私の超能力を使えばお互い濡れずにすむのだが、人前でこの雨の中、傘をさしてないのに濡れないのはどう考えてもおかしいので使えない。
私がさしている傘は、雨に打たれて身震いしている。何とかしなければ・・・。
と思いながら歩いてると、1軒のホテルを見つけた。
「いらっしゃいませ、おきゃ、・・・」
「2人だ。」
私はそのホテルの従業員に暗示をかけ、2人用の部屋に案内してもらった。
「もういいぞ、寒かったろう?」
私は傘に向かってそう言った。するとそれは光に包まれ、1人の少女へと姿を変えたのであった。

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「やはりそうだったか。」
彼女は長い間雨にさらされたたことにより体も服もずぶ濡れで、寒そうに凍えている。
私は彼女の体をタオルで拭きながら聞いた。
「・・・なぜそこまでする?」
「・・・」
どうやら彼女は口はきけないようだ。しかし、『あなたがこの雨の中を濡れたままで歩いていたら困るから』というテレパスは伝わっていた。
「・・・優しいんだな。それにお前は私に好意をいだいているようだ。すでに気づいていたのだな、私が人間ではないことに。」
彼女は頬を赤く染めながらうなずいた。
「それなら、雨から守ってくれたことについてお返ししなければならないな。」
私はそう言うと、超能力を使って彼女の服を乾かしてあげた。すると彼女はありがとうの想いを込めて、私に抱きついてきた。
そして私の服に手をかけてこう伝えた。『私、したことがないんです。できれば、最初の相手になってくれませんか?』と。
私は彼女の意外な一言に戸惑った。しかし、彼女は私に心底ほれ込んでいるような表情である。
「・・・本当に私でいいのか?しかしお前には兄がいるはずだが・・・」
『でもこんなチャンス、逃すわけにはいかないから・・・お願い。』
「そうか・・・わかった。とりあえず体勢を立て直させてくれないか?」
『あっ・・・ごめんなさい・・・』
そういって私はシャワールームのほうへ向かった。


妹の帰りが遅いので街を探していた私であるが、なかなか見つからず心配であった。
もしや妹の身に何か、と思うと、余計心配と不安が大きくなる。
私はこの瞳で建物の中を見透しながら探していた。
そして、1軒のホテルに妹を発見した。しかし次の瞬間、私は驚愕した。何と、1人の男が妹と一緒にいたのである。
私は窓から建物に入ろうと試みるが、それは強力な結界に守られており、入ることができない。仕方なく、超能力を使って2人の会話を聴くことにした・・・。

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「・・・ッッ」
「大丈夫、もっと気を楽にして・・・」
妹に話しかけながら男の愛撫が続く。やはり初めてなのか、ぎこちない感じ方ではあるが徐々に妹の感情が高まっている。
「・・・!」
男が彼女の秘部に指を入れると、妹は声にならないが、快感を示しているような喘ぎ声を出した。この男、やはり相当な技を持っているようだ。
こうして快感を味わっている妹はすでに私の妹ではなく、1人の女性に見える。何もできない私は、ただ見ていることしかできない。心境はとても複雑であった。そして・・・
「いくぞ、痛かったら無理はするな。」
ついに彼女は男と交わったのである。はじめはその男根を入れられて少し痛そうな表情であったが、慣れていくと同時にまた快感が表情にあふれ出てきた。
「!!!」
2人はもう私には止める事などできない。私が見ているのは、まさに異世界であった。
「・・・絶頂(イキ)そうだ・・・!」
「・・・!・・ッ!!!!!」
やがて2人は同時に絶頂を迎えた。私はその場から動くことができなかった。何度も何度も交わり、快感の表現はさらに深みを増す。そんな2人を見ているうちに、とめどなく涙が溢れてきた・・・。

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全てが終わったあと、男が服を着て部屋から出るところをで私は彼と話した。妹はベッドでぐっすり眠っている。
『・・・私の妹が世話になったな・・・』
「お前がこの娘のお兄さんか。」
『ああ。・・・私は、妹がお前のような男と一緒にいるときに何もできなかった。止める事も、動く事さえも・・・』
「そう気にするな。あれはあの娘の意思でやったことだ。それに、私にあの娘と一緒にいるのは荷が重過ぎる。」
『しかし・・・』
「今お前にできることは、兄としてあの娘のそばにいてあげることじゃないのか?」
『・・・』
「そういうことだ。あの娘に伝えてあげてやってくれ。その優しさ、もっと他の男のために使うことだ、とな。」
そういって、男はこのホテルを後にした・・E


そして現在の妹は、寂しい想いをしていそうな男を捜して、その体を用いて慰める夜が続いている。
兄としての私の心配事。それは、ちゃんと避妊対策をしているかどうかである。
今日も1人で寝るのか・・・と思いつつ、この街の夜は更けていく・・・


Kさんの投稿はポ○モンのミュウツー×らてぃあすです〜
2/7若干修正しました。
初体験に萌え萌えです〜ありがとうございました!

ぎゃらり〜へ