フォビドゥン ダイブ 投稿者:ドナテロ
「あ、あぁぁ・・・気持ちいいっ!!ねぇ、もっとして!!」
「あ、あ、いやぁ・・・やめれぇ〜」
こんな原始的な行為はこの24世紀のワークワーク島を含めて、下層階級の人類の生殖方法であると教科書に書かれている。
この世紀になる約180年前までは、この方法が「あたりまえ」であって人類の生殖及び繁殖方法だったが、現在では、子供というのは試験管で受精卵を4〜8個作り、一番優秀な物を「マザー」と呼ばれる人口子宮に入れて一年半後に生まれてくる。
「マザー」を使って生まれてくる人々は一般的に「ホワイトピープル」であり、原始的な方法で生まれてきた人々は「レッドピープル」と呼ばれる時代・・・
レナは18歳のホワイトピープルの通うカレッジの生徒だ。彼女の家庭は何も不自由の無い中流の家庭だ。彼女や、友人たちも「性行為をする」ことはレッドピープルの証拠だということは常識に考えていたが、それはあるきっかけで崩れ去ろうとしていた。
「ねぇ、トウゴ・・・このUSBドライブに何が入っているかみんなで見てみようよ」
「え〜。それさ、レッドの連中の町で拾ったんだよ。それに200年前の超旧式だしさ、絶対に変な物入ってるから」
「もしくは・・・昔の人間たちが何か書き残したものじゃないかなぁ?」
とヤマトが覗き込んでいた。
「ねぇねぇ、だったら見てみようよ!!」
と小柄なツバメがレナと声をそろえて言った。
「ったく・・・しょうがねぇな〜。ヤマト〜、このUSB起動させるぞ〜」
「はいはい。んじゃ、起動させるよ・・・」
小さなUSBは200年の時を越えて目覚めた・・・
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初めは砂嵐と笑い声に似たノイズだらけの映像が流れていた。そこには下着姿のレナのそっくりさんとヤマトのそっくりさんが今では麻薬とよばれる「チューインガム」と「チョコレート」を食べながら愛し合っていた。ノイズ交じりの音が昔だということを語っていながらも、2人は幸せそうに愛し合っていた。
しかし、次のデーターを見てみると驚くべきものを見てしまった。
このデーターは200年前のものではなくて現代に写されたものだった。そのなかにはレナが・・・いや、レナそっくりの女性がラボに下着姿で研究員に囲まれていた。その反対側にはヤマトそっくりの成年が手術ぎ姿で同じように囲まれていた。
「う〜ん結構いいコピーですな〜。ナガイ室長」
「えぇ、ホワイトピープルがこんな風に産まれてきているなんて誰も考えてはいないでしょうな。シオハラ君」
「この〜、『レナ・8・シッポウ』は可愛らしい。まぁ〜今日はこれで触手実験をするのですか〜」
「あぁ・・・この子は新しい。実験台にするのが惜しいくらいだ・・・」
「まぁ・・・可哀想だけどねぇ・・・前回の『ツバメ・H・イワト』はたっぷりやってしまってあんなんですぢ・・・」
とシオハラの向いた方向にカメラがむき、ツバメのコピーが何か変な機械に張付けられていた。
「・・・あ、あぁ・・・きもじいぃ・・・もっとぉ・・・」
変な液体が生殖器から流れ出ている。そして変なミミズみたいな太い機械がその場所に出たり入ったりすると、コピーは喘ぎ声をだしている。
「さて・・・『ヤマト・78・スズカ』をこの『スフィア』に入れるとしようか。さ、入りたまえ・・・」
「ナガイさ〜ん『ツバメ』はこのままにしといていいのですか〜?」
「あぁ、よい。彼女・・・いやコピーも嬉しがっているよ。『トウゴ・R・ハチマン』と繫がっていて・・・」
「それでは、さぁ『レナ』。」
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スフィアといわれる機械にヤマトが入った後、レナは逆の場所の「デンキ椅子」に座った。
「さて・・・シオハラ君。いくぞ!!」
「はい!ナガイ室長!!」
研究者の2人がレバーを引くと機械の音が鳴り響いた。が、機械の調子が悪いのか起動しなかった。
「く、クソー!!また失敗だよ〜」
「ちぃっ!スフィアの中の『ヤマト』はどうなっている?・・・なにぃ!?消滅したぁ?!」
「こうなりゃ、『レナ』は生殖できないではないか!!」
「仕方ないですねぇ〜。ならv室長のダッチワイフにしますぅ?」
「いや、いい・・・シオハラ。お前の好きにしろ。」
「やったぁ〜vこれは僕チンのおもちゃだねぇ〜んvレ〜ナ〜。僕チンとあそぼ?」
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「・・・さて、レナ〜。僕が触ってるとこは何て言うでしょう?」
「・・・鎖骨と・・・お臍」
「じゃぁ〜ここは?」
「両胸。」
「ここは〜?」
「あ・・・ち、乳首・・・すごく起っています・・・」
研究室の椅子に座らされて、ナガイの質問に答えさせられているレナとレナの目の前で実験されているツバメに、4人は「残酷だ」と思うより「興奮」しながら見ていた。だけど・・・これが真実だとしたら、自分たちの方が「飼育されている」と言う答えが出てしまう・・・そう思いながらもモニターを見ている・・・
「さ・・・レナ〜。さっきのとこを弄りながら此処の名前を言って〜v」
「はぁ、はぁ・・・お、お○こ・・・あ!」
「もっと!もっと言え!もっと弄れ〜」
「はい・・・お○こ!お○こ!気持ちいいですぅ〜。あぁぁっ!」
「いやぁ〜!イク!イッチャウ!!あぁぁ!!」
レナから透明な液体が勢いよくあふれ出てきて、ナガイと言う研究者はその液体を啜っていた。
「レ〜ナ〜・・・今度の遊びは、あのニクと一緒に遊ぶんだよぉvおまえももっと気持ちよくなって、僕チンのこともっとなんでも聞いて〜、最後に僕チンのベビーを〜3人作ってねぇん」
この映像が最も激しい行為になろうとしたその時・・・
「ザー・・・ガリガリッ!!・・・き・・聞こえ・・すか?」
音に砂嵐が響き、声が微かにきこえた。
「聞こえますか?・・・俺は・・・ヤマト・78・・・カです。俺の身体はなくなったけど、俺のオリジナルとレナのオリジナルにい・マス・・。これは、この世界の真実です・・・」
「え・・・なんだって!!」
とヤマトが叫んだ。
「もし、これが・・・ナルに届いたら、あなたは確実に此処に送られて・・・死にます。そして、この世に居なかったことになるでしょう・・・それとレナのオリ・・・さんはあの研究者の男と・・・でしょう。だから・・・逃げてください・・・このワークワークから!」
「う・・・嘘でしょう・・・私・・・」
レナは愕然としてその場でへたり込んでしまった。そして、ヤマトを見た。
「お・・・俺たちは夢の中に住んでいたのか・・・これは・・・『幻想』」
「どうするんだよ、俺たち・・・」
「こんなの夢ならいいのに・・・ぅえっく、ひっく・・・」
それぞれのオリジナルたちはこの真実の重さにショックをうけていた・・・しばらくして、レナが言った。
「会いに行こう・・・そして、真実を開放しよう。」
「それしかないな。俺たちが生き残るには・・・それに、もう一人のヤマトの願いだしさ・・・」
「あぁ、それしかない・・・一週間後にはここを出よう・・・」
それしかなかった・・・私たちが生きているということは「コントロールされていたこと」であったこと。
「生き残りと自由のために!!真実への招待に駆けていく!!」
ドナテロさんの7作目はSFちっく…というより、SFですね!
こんな感じの話って書いてみたいなとか思うのですが、なかなか書けないのですよ。
続編があるということですが、続編がとても楽しみになる展開ですね!
行き着く先に希望はあるのか…どきどきです
ありがとうございました〜!