上田城その後(後編) 投稿者:ドナテロ
あれから三日たち、私は毎夜のことに違う忍びと思われる男の身体の下で行為が終わるまで耐え忍び、終わるとぐったりとしてそのまま眠ってしまいそうになると、他の男の手や舌、それにひどい奴はそのまま射れてきた。
自分でも嫌になるくらいに薬漬け、淫行漬けの日々。おまけに子供ができたら、伊賀の忍びにさせるために私からあの男に渡さなければならない条件付だ。
五日後の明け方、行灯しかない閨にあの男がやってきて私を抱いた。闇夜の中だったが殺気が奴の物であることは確かだった。
「ぅぐっ・・・あぁっ、ぅあんっ!…ぅあぁ」
「…良い知らせだ。お前たち親子は紀州の山奥に流される…」
「・・・はぁっ…ぅあっ・・・くふぅっ…!!」
「…もう意識も飛んだか…」
「…っ!・・る…さん・・・こ…して・・や…!!」
「…良き血を持つが為に英雄が為に育てた花は、闇の子を産む…か…」
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あれから約一ヶ月になった。私は紀州の山奥に父と共にあばら家で暮らしている。兄や稲の仕送りは少ないけれど、生活には困らなかった。父はあの頃から比べるとかなり老け込んでしまったけど・・・。
だが、ここに来てからは変な夢ばかり見てしまうようになってしまっている。三日に一度ごとに決まって見るのは、いやらしい夢。長い髪の適齢期くらいの少女と、影法師になってわからないが壮年期の男が性行為をしている夢。
「はぁ…ぁあっ!気持ちいいよぉ!!」
「あぅっ…あはぁ…もう駄目!逝っちゃう!」
「きゃぁん!・・・はぁ、はぁ…くすっ。」
「ねぇ、私の身体、結構イイでしょ?くすっ、だってあなたが選んだのよ。だからいつでも会いにきて私を抱きに来るのね。」
「大丈夫・・・私、貴方の子供を産むわ。そうすれば私も貴方の所へ・・・」
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「ぅうっ・・・又、あの夢を見てしまったのか・・・」
朝、目覚めるとよくこんなことも起こるようになった。何だか身体が気だるくて目覚めが悪い。特に腰が思うように動かない。それに胸や脚には赤い痣が点々と付いている、私が寝ている布団や寝間着には青臭い匂いが染み込んでいる。だが、あの夢の中にいる少女と壮年期の男の正体はまだ判らないままだった。
もう、あの夢を見始めてから三ヶ月と半月がたった。
また同じような夢を見ているのは同じだったけど、何か違う雰囲気がした。
「んっ…んぅぐ…すごぉい、もう元気になっているのね。ねぇ、射れていい?」
「ぅふふっ、やっぱり駄目。覗かれていたみたい。ちょっと脅かしてみようよ。」
そう言った長い髪の少女は全裸で私の居る障子の前へきて、バン!と勢いよく開けた。
「あvやっぱり居たんだね。何?そんなに愕かないで。」
「き、貴様は・・・」
「何を言っているの?くすっvずぅーっと見ていたくせに!私はあなた。…生まれた頃から一緒にいたのに。でもこれがあなたの本当の女としてのシアワセの形だよ。」
「な…っ」
私は声が出ないほどに愕いた。その少女は腰まで届く長い髪と、とろりとしたような快楽を欲している表情以外は全て私に似ている。
「あっ!もう…話しているときに入れないでよう。ぁあん・・・あっあぁっ!!・・・ようく見て。私がこんなに気持ちよくしてくれるのは、あなたが願っているからなの…ぁあっ!もっとしてぇ!!だから、あなたにも気持ちよくなって欲しいのぉ!…あ、ぅあぁん!!」
「はぁっ、はっ、はぁ…。ねぇ貴方・・・こっちの私にも子種をあげてv今日したら、確実に貴方の子供ができるわ」
「い…要らない、お願いやめて!」
それから目が覚めたときにはもう遅かった。私は何か異物が入ってきているのを抜こうとしていたが、異物の方がまた入ってくる。それがどんどん気持ちよくなってくると、私のほうから腰を振っている状態になった。そして、獣様な格好でまぐわった後に果ててしまった。夢の中の少女と同じように快楽に溺れてしまった。
あの夢から二週間が経ち、夢からも開放された朝。私は朝餉を取った直後に食べた物を吐いてしまった。三日後に気持ち悪い状態だけど機を織っているときに、あの男の殺気が間近に迫ってきて耳元でこう囁いた。
「殺しても良い。只、おまえはこの庵に一生居たいのならばな」
それと、もうひとりの私が、
「言った事がほんとになったでしょv本当に願いを適えるのは今からよ。かわいい子供と一緒にあの人の所に・・・」
と、耳鳴りのように繰り返し言い聞かせてきた。
上田城防衛戦その後完結ですねー
反面キャラ、実は結構そういう設定好きだったりします。
某レイアースのノヴァとか(爆)
お幸ちゃん、とうとう種をつけられてしまいましたね。父親の方はともかくとして、母親に似れば可愛い子供なことでしょう(笑)
ありがとうございました〜!