お絵描き美少女・リルム様のいけない遊び 投稿者:K

○月13日 天気・晴れ

「・・・あー、ヒマだーッ!!ったくあの頑固ジジイ、何でリルムに出歩かせてくれないのよ!」
不満たっぷり、手さばきも雑にカードを切るあたし。
「リルム、贅沢言うなクポ。お前町に出ると、また『100ギルで似顔絵描きます!』とか言いながらみんなに内緒でお小遣いを稼ぐつもりだクポ!」
落ち着き払った態度でオスのモーグリであるモグがあたしの切ったカードを手に取りながら言う。

今日は色男とおじいちゃん達がサウスフィガロで買い物している間、あたしはガウ、モグと一緒に飛空挺で留守番。
最近ダンジョン探索の時でもジジイから留守番を押し付けられることが多くなってきていたので、退屈でたまらない・・・
仕方ないので、モグと部屋の中でカードゲームをやっていると、このような話題に差し掛かった。
・・・まぁそりゃ、彼の言うことに間違いはない。
ナイショでお小遣い稼いでる事実を知っているのは、あたしより一つ年上のモグ、それに三つ歳が離れているガウだけなんだから。

「お前の小遣いくらい、セッツァーに寄付してカジノで倍にしてもらえばパーティの財政も安定するクポ。そら、フルハウスだクポ!」
自信満々、ニタリとした嫌味ったらしい笑みを浮かべてモグがカードをあたしの目の前に出す。
「そんなのイヤ、リルムが稼いだお小遣いぐらい自分の欲しいものに使いたいもん。・・・うぐー、スリーカード・・・」
膨れながらスペード、ダイヤ、クラブの4のカードをそれぞれ投げ捨てるようにして場に置く。
・・・あー、もうこれで8連敗、しかも三日前からずっと負けっぱなし。

「あはぁ、またまたボクの勝ちクポ!リルムも災難クポねー。」
あたしを見下したような口調で勝ち誇るモグ。
モーグリ特有のはっきり見えているのかわからない細い目で、こんな嫌味の塊のような顔をされては誰だってムッとするだろう。
うーん、でもそういえば最近ホントに調子悪いなー・・・アウザーに依頼されているラクシュミの絵もあんまり進まないし、バトルの時も最近スケッチ成功しないし・・・
ジジイにもブラックジャックで13連敗するし、色男にはババ抜きで22連敗・・・
そんなことをぼんやりと思い浮かべてると、ゲームへの意欲も失せてくる。
「あー、もうやめやめ!ねぇガウー、なんか変わった事とか無かったー?!」
部屋の外で飛空挺の内部を用心深くうろつきまわっている獣人っぽい少年―ガウに声を掛ける。
皆がいない間の飛空挺の見張りは、最近ではほとんど彼がこなすようになっている。
そーいえばリルム、世界崩壊前に憎きタコ野郎・オルトロスの触手で初めて貫かれた。
あの日の夜、ものすごく痛がってたリルムを慰めてくれたのもガウだったな・・・
そのときの感触ときたら、頭の中痺れちゃって、たびたび思い出すだけでドキドキしちゃう。
この世界が暴虐のうひょひょ野郎・ケフカによって破壊された今も色男たちの目を盗んでは全身を用いてコミュニケーションしてくれる、見かけによらず案外優しいヤツだ。
「とくにない!怪しいヤツ、船にはいない!」
「・・・だってさー。モグ、つまんないからあっちで本でも読んでる。インターセプター、おいで。」
やる気が全く前無さそうな目つきでのっそりと立ち上がり、重々しい足取りでその部屋を後にする。
最近毎日のように読んでいるのは、町でいつも似顔絵を1人100ギルで描き、それで稼いだお小遣いで毎週買っている、ジドール発の流行ファッション誌。
購入の理由は簡単、あたしだってお洒落したい年頃だもん・・・まだ10歳だけど。
もちろん普段お小遣いは新しい絵の具やパレットの購入費に使っているわけだが、金銭的余裕があるときにはこのような雑誌を購入する事が多い。
「よいしょ、っと。」
脚立を用い、最上段にしまってあるその雑誌に手を伸ばすのだが・・・
「むっ?」
本棚の隅に並べてあった、見慣れない本に目がつく。
早速それら数冊の本を近くのテーブルに置き、目を通してみる。
「ん、これは・・・なになに、誰でもわかるやさしい機械の本、飛空挺完全操作マニュアル、それに・・・すごくエッチな本?!」
色々な本で最も目についたのがその『すごくエッチな本』であり、表紙のイラストからはすでに妖艶な香りが漂っている。
んっ、裏表紙の右隅にはイニシャルで『S・M』と書いてある。
『S・M』=ストラゴス・マーガス、つまりあの齢70の頑固ジジイが買ったのか。
あの歳でそんなエッチなことするとは、いつ命にかかわる危機にさらされてもおかしくない。
それでも、題名からして書いてある事は大体検討がつくなと思いつつ、ソファーに腰掛けページをめくる。
「ふんふん、おじいちゃんでも良くわかる身体のメカニズム・・・なんだコリャ。」
簡単そうに見えたその本の内容は極めて複雑で、魔導に関する書物に匹敵するくらいの難しい本だ。
でも全体を通して読んでみると、色々とためになる事項や、実際に試してみたくなるコトもちらほら。
「おっ、初心者に優しい射精の促し方・・・これはいいかも。」
よーし、今日はこの俗に言う『手コキ、フェラチオ』の項目を試してやろう。
標的はもちろん、彼だ・・・


〜15分後〜


「ちょっとモグー、部屋に来てくんない?」
「なんだクポ、いきなり・・・」
準備ができたところで、あたしの策略など知るはずの無いモグを部屋に誘い込む。
「リルム?あれ、誰もおらんじゃないかクポ。」
ドアの裏側に隠れているあたしに気付く事無く、部屋に入り込むモグ。
窓際のベッドに近づいてきた・・・よし、今だっ!

「こんなとこに人を呼び寄せておいて・・・リルムのヤツ何を、!!」
「おりゃぁ、スキありぃ!!!」
「クポー?!!」

振り向きざまを躊躇無くベッドに押し倒す。
さらに間髪いれずに例の本で覚えた、あま〜いディープ・キスを一発・・・くちゅくちゅとモグの舌を絡めとり、濃厚に・・・
あー、モグのヤツ、顔真っ赤にしちゃって・・・まぁ、リルムがいきなり嫌らしいことしたからかな、あまり考える余裕も無いと思うけど。
「んー・・・ん、ふぅ・・・」
しばらくして、苦しそうなモグの唇を離してやる。
でろーんと口から涎を垂らせ、挑発する気満々でセクシーポーズなるものをとってみる。
嫌らしく見えるかな?
「な、何するんだクポ!・・・しっ、しかも、なっ、何で、何で裸なんだクポ?!」
彼の言うとおり、下着も何も履いていない、ツルンツルンの下半身の大切なところも完全に露出した状態のあたし。
平らな胸板に薄めの桃色の突起が2つだけという貧相な胸はマイナスポイントだが、一部のマニアにはこの体系が好きだという人がいるらしい。
ちなみに、女性なら誰でも口説く色男は『胸は大きいほうがいい!』、とのことだ。
はぁ、この貧乳が原因でキンニク男には何度もバカにされたなぁ・・・ふざけやがって。
ティナやセリスは『大丈夫、あと数年したら大きくなるよ。』ってフォローしてくれるけど、ホントかなぁ?
おっと、話がそれた。

「何が『何で裸なんだクポ?!』よ。さっきはアンタが勝ちまくってたけど、この勝負じゃそう簡単には行かないんだから!」
そう、カードでの勝負じゃ負けまくりだけど、ベッド上での『勝負』ならもう自信満々なのだ。
「しょ、勝負って・・・何の勝負クポ、わっ!!何するんだ、変態クポ!!」
紅潮した顔で拒絶するモグの言葉など聞く耳持たず、日頃絵描きで馴らした繊細な手さばきで股間の可愛い分身を握り、揉み解す。
「バカね、これから気持ちよくしてあげようとしてるのに。ひょっとして、アンタこーいうの初めて?」
「初めて・・・って、こんなことしてどうして気持ちよくなるんだクポ!」
へぇ、モーグリってこーいうの知らないんだ、初耳〜。
しかもモグが女性との経験が全くない”童貞”となれば、あの本に書いてあった事を試さずにはいられない。
「よしっ、初めてなら話は早い。ほら、モノは試しって言うじゃん。」
「・・・」
モグが腹をくくったのを見計らい、股間の分身をゆっくりと擦ってやる。
愛撫の効果はなかなかのようで、早くもむくむくと大きくなっていく。
「あはぁ、元気になってきた。このまま擦ったり舐めたりすると、ドピュッって精液が出ちゃうなんて、雄って不思議よね。」
「あふぅ、くすぐったいクポ・・・」
ため息に似たような声、むずがゆそうな表情で、時折ブルッと身体を震わす。
人間もモーグリも、生物的本能は変わらないようだ。
「ほらぁ、気持ちいいんでしょ?もっと力抜きなよ。」
「きもち・・・よくなんか、ない、クポ・・・」
・・・ウソつけ、知らないうちにもうぴくぴくしちゃってるくせに。
「あー、やっぱ気持ちいいんだ。今日はリルム、張り切っちゃうよー!」
袋の部分を揉み立て、鈴口を舌先でくすぐると効果は抜群、とあの本に載っていたので早速試すことにした。
モグの切羽詰まった反応が、何となく可愛く感じる。
「何、するんだ、はー、はー、汚いクポ・・・」
「えー、なんか言った?あっ、そうか。モグのがこんなに苦しそうだから、さっさとイかせて欲しいんだ!」
強引なあたしの解釈の上で、硬直しきったモノの大半を口に含み、くちゅくちゅと全体に舌を絡めていく。
手先よりもさらに嫌らしいその舌づかいに、モグの息は荒い。
恐らく尿道からは腰の奥から重い感覚、すなわち射精欲が駆け巡っているはずだ。
「あひっ、やめ、やめっ、でる、でる、クポ!!お婿にいけないクポ!!!」
おいおい、お婿に行けないんだとか言っちゃって大げさなヤツだな・・・でも、言葉とは裏腹に可愛いんだな、これが。
始まって3分も立ってないのにモグは限界を訴えるのだが、行為に夢中のあたしの耳にはなーんにも聞こえてません。
ドアの前にいるインターセプターも今日はワンワン吠えずにじっとお座りしてくれてる。
でもなんだか呆然としちゃってる、刺激が強すぎるかな?
「ちゅぅ!」
「ああっ、吸ったら、いやっ、出ちゃう、クポ!!」
上目遣いで気持ちよさそうに身もだえするモグの表情を見ながら、その怒張に吸い付く。
あたしの責めに限界を感じたモグが、ぶるっと大きく身体を震わせた。
目には涙、口からは涎・・・今頃彼の頭の中は真っ白のはずだ・・・

「クッ、クポ、クポーーーーー!!!」

どぴゅっ!びゅっ、びゅるっ!口の中にむっとする雄の体液特有の青臭さが広がる。
(うえ、モーグリの精液って人間のとおんなじでやっぱしマズイな、やめといたほうがよかったかな・・・)
人間のとは微妙に違うその味にビックリしつつも、口の中から怒張を離す。
幹の部分をさらに擦りたてると、普段使っている絵の具には無いような特有の白濁色の液が振りかかる。
あー、精液って何でこんなに生暖かくて、ネバネバするんだろ・・・
でもモグの反応、とっても気持ちよさそうで、見てたら何だか病み付きになりそう。
「あはっ、でたでた。モーグリのって、人間並みに濃いんだねー。」
精液まみれになった顔で微笑んで見せるあたし。
「ク、クポー・・・」
当のモグは・・・ありゃ、目ぐるぐる回しちゃって倒れちゃった。
顔まで真っ赤になっちゃって、初めてにしては、ちょっとやりすぎだったかな?
それになんだか下の部分が変な感じ、なんだか物足りない。
でもモグはダウンしちゃってるし、インターセプターは出て行っちゃったし・・・
「えー、もうダメなのぉ?もう、リルム変な気分なのに・・・んっ。」
仕方なく濡れてきた下半身を慰めてやる事にしたが・・・


ガチャ・・・
「ガウー・・・!!リッ、リルム?!なにやってんだ?!」
「きゃぁ?!なんだ、ガウか・・・おどかさないでよ。」

突然現れたガウにビックリしたけれど、これまでのいきさつを説明することにした。
「なんだ、そんなコトか。それならガウがてつだう。ガウのイチモツ、獣が原で鍛えに鍛えたツワモノ!」
ガウが服を脱ぎ、その鍛え抜かれた下半身を見せつける。
「おおっ!!」
あたしとさほど歳は変わらないのにモグの倍くらいはありそうなガウの股間の逸物。
どうやら先ほどのあたし達の行為を覗いていたようで、もうその先端は天井を向いている。
「リルム、カイエンとマッシュにはナイショ!」
「わかってるよ。ガウこそ色男とジジイにはナイショだからね。あと、避妊しなきゃダメだよ!ガウったらいつも生でやりたがるんだから・・・」
「・・・うー、ゴム、キライ・・・でもガウ、きょうはちょうしがいい!」
2人だけの秘め事を交わしたあと、ガウがまさに野獣のごとくベッドに飛び込んできた。
調子がいい、か・・・今日は思いっきり満足の行くまでやって、明日は色男やジジイとのカードゲーム、勝てるといいな。
モチロン、絵筆もスイスイと進むようにね。
それに、またモグにあの本に書いていること、もっと試してやろうかな・・・



「リ、リルム、ちゃん・・・」
サウスフィガロでの買い物から一足早く帰ってきたティナが、その部屋で行われている行為を見て顔を真っ赤に染める。
「・・・な、う、嘘でしょ・・・」
下穿きがとてつもなく湿っている事に気が付き、同じく茹で上がったオルトロスの如く真っ赤な顔をしているのはセリス。
まだ気絶しているモグ、幾多の水音とともに激しく腰を振るガウとリルム・・・
今日この部屋で起こっている少年少女たちの営みを見ることができたのは、ティナとセリス、この2人だけである。
勿論この2人、以後他の男たちには恥ずかしさのあまり何も話せなかった・・・エドガーにも、ストラゴスにも・・・

「がうー、ガウガウ!リルムのなか、きゅうくつ!!!」
「んあぁぁぁ、すっごく、いいえが、かけそうっ!!!」


いつものようにKさまから、SSをいただきました〜
FF6はやってなかったのですが、読むとやりたくなりますね(笑)
ありがとうございました〜

ぎゃらり〜へ